伊豆の新たな名物になるのでしょうか?静岡県伊豆市と言えば日本一の生産量を誇るのがワサビですが、そのワサビを育む湧水と浜名湖ウナギの新ブランドがコラボレーションし新たな特産品が誕生しました。天城山の湧水を活用したその味とは?
こちらが新たに誕生した伊豆市の特産品「山葵うなぎ」です。
村田彬 記者:
ワサビをのせていただきます。うん、とってもおいしいです。身もふわふわで脂の甘さも感じるんですけど、ワサビのさわやかな辛さがあっていて非常においしいです。
伊豆市の山間部に位置する下山養魚場。
天城山系の柿木川の源流にほど近く、アマゴや伊豆の特産・ワサビを育てています。
このワサビ田で行われているのが…
下山養魚場・下山明 社長:
これは立て場といいまして、ここでウナギを4日間養生してそれから出荷するようにしています
かごの中には元気よく動き回るウナギが…。
下山養魚場・下山明 社長:
浜名湖の「でしこ」という、良いブランドウナギなんですけど、非常に太みもありますし大変元気が良いです
浜名湖ウナギの新ブランド「でしこ」。
2024年11月に誕生し、肉厚で身が柔らかいのが特徴です。
知人が浜名湖で養鰻業に携わっているという下山社長。
「でしこ」とワサビを育む湧き水を活用して、伊豆の特産品を作ることができないかと考えました。
下山養魚場・下山明 社長:
ワサビ田のお水というのは年間通して大体15℃くらい。冬でも夏でも変わらないんですね。それだから良いワサビができるんです。良いワサビができるところでこのウナギを飼ったら、本当に美味しいウナギに変化をするんですね。
ミネラルを豊富に含む湧き水に4日間さらすことで、泥臭さが消えるだけでなく脂の乗りが良くなり「でしこ」の旨味をより一層引き立てられるといいます。
下山養魚所・金澤洋一さん:
非常に(脂が)乗っています。きょうのは最高です
13日に行われた「山葵うなぎ」の試食会。
「でしこ」本来の身の柔らかさを活かすためあえて蒸さずに焼き上げ、自慢のワサビも添えました。
招待客:
身がふっくらしていて、外はかりっとしていて、タレも甘くておいしいです
招待客:
脂がのっているのでワサビの辛さがマイルドになる
下山養魚場・下山明社長:
明日も食べたくなるというお客さんがいて試食会をやってよかった。旅館にもこのウナギを使ってもらって、そうすれば日本全国の人に食べてもらえるので、そこから広がっていけばと思う。
この「山葵うなぎ」は5月23日にオープンするウナギ店で提供されるということです。