この時期、ツバメが家の軒先などに巣を作っている様子を目にすることもあるのではないでしょうか。
日置市伊集院町にツバメはもちろんのこと、ヒヨドリも一緒に何度も姿をみせるタクシー会社があります。
幸せを呼ぶ鳥が飛び交う賑やかな風景を覗いて来ました。
「はい、吉村タクシーです」
日置市伊集院町。
伊集院駅のすぐそばにある吉村タクシーです。
タクシーの駐車スペースの上を見ると、あちらこちらにツバメの巣が。
幸せを呼ぶ鳥といわれるツバメが40年ほど前から巣を作るようになり、今は、3つの巣でツバメが子育ての真っ最中です。
忙しそうに、巣と外を行ったりきたりしています。
吉村タクシー・吉村久美子さん
「最初は作っていたけど、今の“人”(ツバメ)はリフォーム」
これは数年前の映像です。
カラスに襲われて巣から落ちたヒナを助けたこともあります。
無事にヒナが巣立つようそっと見守っています。
吉村久美子さん
「(鳥がいるのが)もう当たり前だと思っている。ふんを落とされるのがちょっと(大変)。でも運がつくのでいいのでは」
吉村タクシーにやってくる鳥はツバメだけではありません。
青と銅色のコントラストがきれいなイソヒヨドリです。
6、7年ほど前にパンくずをあげたことがきっかけで、事務所に顔を見せるようになりました。
餌をやるうちに、すこしずつ距離が縮まり、いまでは事務所の中で過ごすことも。
「チビ。小さいから『チビ』。私がちょっと離れてトイレやごみ捨てに行くとついてくる」
名前は「ちび」。
カメラを回していると気づけば、また「ちび」の姿が。
「チビ!おいで!おいで!おいで!来てごらん」
見慣れないカメラにちょっと警戒しながらも、えさをもらっては飛び立っていきます。
ちびは2時間で5回以上事務所に顔を出しました。
「2~3カ月来ないときがあった。ちょっと心配だったけど、また、やって来てくれた。よく見ると、2~3日前からこの羽が切れている」
いまではすっかり、吉村タクシーの一員です。
イソヒヨドリのちびと子育て真っ最中のつばめたち。
吉村タクシーの賑やかな日々はもうしばらく続きそうです。