テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返る「あの日のきょうにずきゅん」。
13年前の2012年5月13日、福山市のホテルで宿泊客、男女7人が死亡する火災がありました。
【中村豊記者】
「現場は閑静な住宅街にあるホテルです。現在、消防による懸命の消火活動が行われています」
火事が起きたのは福山市西桜町にあった『ホテルプリンス』です。
【中村豊記者】
「いま人が運び出されるところです」
【目撃者】
「ものすごい真っ黒い煙がでてね、おばさんが起きろ!起きろ!と119番通報して消防車来たけどなかなか来ないんですよね。20分経ってやっと来ましたよ」
警察によりますと、ホテルには当時、宿泊客13人と従業員1人の合わせて14人がいましたが男性3人、女性4人の合わせて7人が死亡しました。
火災発生当時、ホテルの従業員は75歳の女性1人しかおらず、ホテルには火災感知器や防火扉が設置されていませんでした。
広島地裁は2017年、ホテルを経営していた元社長に対し禁錮3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。
その理由として、福山市などから防火設備の不備を指摘されながら、必要な措置をとらなかったことは厳しい非難を免れないとする一方、被害者全員と示談が成立するなど、くむべき事情も認められると述べています。