従業員に給与を支払わなかったとして、福山労働基準監督署は13日、福山市の衣料品販売業「ウエスギ」と同社の社長(60)を最低賃金法違反の疑いで広島地検福山支部に書類送検しました。
福山労基署によりますと、「ウエスギ」は従業員21人に対し、おととし11月と12月分の給与、約540万円を支払わなかった疑いが持たれています。
おととし、複数の従業員から福山労基署に申告があり、労基署が同社に是正勧告をしましたが、一部の支払いにとどまっていました。
同社と社長は容疑を認めているということです。
同社は1960年に創業し、県内や岡山県で学生服や手芸用品の販売店を展開。少子化などから学生服の売り上げが落ち込んでいたとみられていて、福山労基署はこれまでにも同様の容疑で書類送検していました。
労基署は恒常的に給与の未払いがあったとみています。