近年、瀬戸内海で大量発生し、漁の妨げとなっているミズクラゲ。きょう福山市で新兵器を使った駆除が行われました。

ミズクラゲは福山市沖で数年前から大量発生。クラゲが詰まると網が破れて使えなくなるほか、魚が窒息して死ぬなど漁業に甚大な被害が出ています。

【田島漁協・兼田敏信組合長】
「クラゲが入ったら魚も入らん。痛手を通り越してます」

事態を重く見た県と市は去年から連携して網をとりつけた箱にクラゲを通し駆除する「クラゲカッター」を使い駆除に当たっていました。

そんな中、きょう新兵器が登場しました。


【毛利祥子記者】
「ホースの口はこのように十字になっていまして、こちらのミズクラゲをこのホースで吸い取ると、このように粉砕されます」

ノリを刈り取るホースにカッターを取り付けた改良型のクラゲカッターです。
これまで駆除が難しかった小型のクラゲも簡単に吸い込み、一度に大量に処理ができるようになりました。

【田島漁協・兼田敏信組合長】
「(カッターは)有効ですね。まだ今は柔らかい状態なんでね。大きくなって固くなったクラゲがどうなるのかが見てみたいですね」

【福山市農林水産課・渡辺光広担当課長】
「県や専門家と連携してできるだけ漁業がしやすい環境を整えていきたい」

夏にも沖合で駆除することにしています。

テレビ新広島
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