佐賀市議会議員や自治会長を務めていた、佐賀市川副町の川崎直幸被告75歳。高齢の女性から約4000万円をだまし取った罪に問われていました。被害者の80代の女性は、認知機能が低下し正常な判断ができない状態。
川崎被告は、女性が持つ多額の資産に目をつけ、夫の遺産の相続金や女性の自宅を売却した代金などを自分のものにしていました。
また、自治会長の立場を悪用し、46万円を着服したとして業務上横領の罪にも問われていました。
12日、佐賀地方裁判所で開かれた判決公判で、山田直之裁判官は、「自身の社会的な信用や被害者からの信頼を逆手に取り、犯罪が発覚しないよう周囲に立ち回りつつ、高齢の被害者の資産をとことんまでむさぼり尽くす、周到かつ執拗で、卑劣極まりない態様」として、検察の懲役8年の求刑に対し、懲役6年を言い渡しました。