サッカー・J2モンテディオ山形は11日、アウェイで長崎と対戦した。連勝を目前にしたアディショナルタイムに、つかみかけた勝点がこぼれ落ちた。
(渡邉監督)
「勝点2を失いました。痛い引き分け」
監督が試合後に「勝点2を失った」と振り返った11日のゲームは、前節4試合ぶりに勝利を挙げた山形にとって、反転攻勢へ重要な意味を持つ一戦だった。
前半3分、山形は連勝への思いをさっそく結果につなげる。
サイドへの大きな展開から坂本がクロス、ディサロが飛び込んで先制点を獲得。
相手キーパーは2024年までの山形の守護神・後藤。難しい相手から奪った価値あるゴールにチームの士気も高まる。
しかし相手は得点ランキング上位の、外国人選手や元日本代表を擁する攻撃力に定評のあるチーム。
前半、長崎のシュート数は山形のほぼ3倍の13本、山形はゴール前に人数をかけて猛攻を凌ぐ。
すると1点リードで迎えた後半8分に大きな動きが。
今シーズン5ゴールを挙げている長崎の得点源ファンマ・デルガドがラフプレーで一発退場。
これで数的優位となった山形は追加点を挙げて長崎を突き放したいところだが、2024年まで山形の窮地を救ってきたキーパー・後藤がゴール前に立ちはだかる。
それでもアディショナルタイムまでリードはキープ。
ゴールキーパーも前に出てきた長崎の猛攻を、あと1分ほど耐えれば連勝という場面でゴール前が混戦になる中、ボールを掻き出そうとしたプレーに無常のホイッスル。
このプレーがファウルとジャッジされ長崎にPKを献上。これを長崎が決めて試合終了の直前に同点にされ、勝利の目前で勝点2がこぼれ落ちた。
連勝はならず悔しさが残るゲームとなった。
山形の順位は11位で変わらず。次節は18日(日)、アウェイで山口と戦う。
J2は混戦、気持ちを切り替えて順位を上げていきたい。