熊本県内では4月の被害額が2億5300万円に上ったことが分かった。1カ月間の『電話で「お金」詐欺』の被害額としては過去最悪となっていて、警察は「知らない番号からの電話には出ないでほしい」と注意を呼びかけている。
被害総額約2億5300万円に上る
熊本県警は詐欺被害の深刻な状況を受け、4月14日からの5日間、県内全域に『警報』を意味する『アラート』を初めて発表。警察や関係機関などが連携して、チラシを配るなど、県民に対する注意の呼びかけを強化した。
熊本県警によると、熊本県内では4月に『電話で「お金」詐欺』の被害が35件確認され、被害の総額は約2億5300万円に上ったという。1カ月間の被害額としては過去最悪となっている。
息子や警察官などをかたる『オレオレ詐欺』が28件と最も多く、警察は「手口が巧妙化している」と指摘。警察官や弁護士、税務署の職員などをかたり、人物が代わる代わる電話をかけてきて金をだましとる『劇場型』のほか、ネットバンキングを開設させて指定の口座に金を振り込ませるケースなどもあるという。
警察は「手口などを知り家族で共有しておくことで、〈詐欺の電話だ〉と気付いてほしい。また、知らない番号からの電話には出ないなどの対策をしてほしい」と呼びかけている。
（テレビ熊本）
