天気予報、気象予報士の粟原さんです。
9日は曇り空でしたが、初夏の陽気となりました。最高気温は各地で平年より3℃ほど高くなりましたが、この先もしばらく気温の高い日が続きそうです。
8日、気象台から発表された北陸地方の「1カ月予報」です。
向こう1カ月の平均気温は「高い」予報となっています。
さらに詳しく見てみますと、「平年より高い確率」は10日からの1週間は80%、17日からの次の1週間が70%、そして、24日からの2週間は50%となっています。特に来週が暑くなるということです。
実際にどれくらい暑くなるのか金沢の「予想最高気温」で見てみましょう。
10日はフェーン現象の影響で一気に29℃まで上がる予想となっています。
さらにその後も14日の水曜日以降は25℃以上の夏日が続き、平年より3、4℃高くなる予想となっています。
金沢の5月の夏日の日数を見てみましょう。まずは平年ですが、1カ月のうち夏日の日数は8日となっています。そして、ここ最近も見てみますと、過去3年は10日から11日と夏日の日数がやや増えています。去年やおととしは記録的な猛暑だったので、気温が高くなる時期が早まっていると言えるかもしれません。
さらに、30℃以上の真夏日の日数も見てみますと、平年が0・4日なのに対して、おととしが1日、去年が2日とこちらもわずかですが増加傾向にあります。
去年の5月に県内で熱中症により搬送された方は24人になります。ピークの7月や8月はひと月に300人以上なので、これに比べると少ないんですが、このうち4人に3人の75%が25℃以上の夏日に搬送されています。
まだ体が暑さに慣れていない時期ですから油断しないようにしたいですね。