去年、福岡県北九州市の鳥町食道街で起きた大規模な火災。
整備が進められてきたその跡地が9日、お披露目されました。
去年1月、北九州市小倉北区の鳥町食道街を炎が包みました。
◆記者リポート(去年1月)
「鳥町食道街の入り口です。店に入るための場所は完全に塞がってしまっています」
火は隣接する魚町銀天街にも燃え広がり、36店舗、約2700平方メートルを焼きました。
小倉の名店が軒を連ね、北九州の食文化を発信してきた鳥町食道街。
1945年に創業し、北九州名物「焼うどん」の発祥とされる「だるま堂」もその一つ。
しかしその店も…
◆だるま堂3代目 竹中康二 店主(去年1月)
「自分たちの代で…先代とかには申し訳ない…」
悲しみを乗り越え、関係者は少しずつ復興に向けて歩き出しています。
去年6月には、約2000トンのがれきが撤去されて更地の状態に。
そして、5月9日…
◆記者リポート
「火災の跡地には広場ができあがり、テントもいくつもたっています」
「魚町みらい広場」として生まれ変わりました。
被災者でもある市内の不動産会社が跡地の一部を5年間借り上げ、広場として活用することになったのです。
広場では毎月、イベントが企画され、その第一弾として、あの「だるま堂」の姿も…
◆だるま堂3代目 竹中康二 店主
「戦後ずっと北九州の食の魅力を発信していっていた場所じゃなくなるのが一番残念だと思ってたので、こういう形で整備されて人が集まれる場所になったのはありがたいです」
北九州の人々が待ち望んだ鳥町食道街の再出発。
より良い形を目指して地権者らは再開発についても検討していくとしています。