福山市の60代の女性が戦地で働く日本人医師や、アメリカ人女性兵士など3人の話を信用し、あわせて550万円を騙しとられるSNS型ロマンス詐欺事件が発生しました。
警察によりますと、被害にあった福山市の自営業の女性(60代)は、去年9月から今年4月までの間に、3つのパターンのSNS型ロマンス詐欺の被害に遭ったということです。
このうち、「日本と韓国のハーフを名乗る男」は、「いつか日本で一緒に暮らしたい」「会社から数千万円の報酬がもらえることになっているが親族でないともらえない」「奥さんになって代わりに受け取ってほしい」などと女性にメッセージを送り、信用した女性は、男が日本へ渡航するための費用などの名目で225万円を振り込みました。
また、「イスラエルの戦地で勤務する日本人医師を名乗る男」は「息子が亡くなったので埋葬費用が必要」などのメッセージを女性に送り、女性は、埋葬費用などとして270万円を振り込んだということです。
また、「イラクに派遣中のアメリカ人兵士を名乗る女」は、「退職金として多額のお金を受け取ることになった」「戦地に置いておけないので代わりに受け取って保管しておいてほしい」と女性にメッセージを送り、女性は、配送費用として55万円を振り込みました。
詐欺の被害額は、3件でおよそ550万円にのぼるということです。
この時点で、不審に思った女性が警察などに相談し、前の2件も含めた詐欺が発覚したということです。
警察は、「面識のない人からの金銭要求は詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけています。