3月はキャベツやネギが買い控え、ビールは駆け込み購入となりました。
総務省が発表した3月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使ったお金は33万9232円で、前の年の同じ月に比べて実質で2.1%増加しました。プラスは2か月ぶりです。
消費全体は持ち直しましたが、物価高が続くなか、「食料」への支出は0.7%減少し、6ヶ月連続でマイナスとなりました。
キャベツが31.2%、ネギが20.0%などそれぞれ大きく減ったほか、価格高騰が続くコメも、やや購入量が減るなどして4.0%減少しました。
一方、4月に各社で値上げとなったビールの駆け込み需要の影響で、酒類は23.5%の増加となりました。
総務省の担当者は「消費は持ち直している面も見られるが、食料などでの節約傾向は続いている」と分析しています。
また、2024年度1年間の家計調査の結果も発表され、2人以上の世帯が消費に使ったお金は前年度と比べて0.1%の減少となりました。マイナスとなるのは2年連続です。