13年前に長崎県対馬市の寺から盗まれ韓国に持ち出された仏像が返還されるのを前に、9日、寺の前住職などが韓国に向けて福岡空港を出発しました。

長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年10月に対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれました。

その後、仏像はかつて略奪されたものだと所有権を主張した韓国・浮石寺との裁判を経て、観音寺に所有権があることが認められました。

今年1月に観音寺への返還手続きが行われ、10日、観音寺側に引き渡されることになっています。

◆観音寺(対馬市) 田中節孝 前住職(9日、福岡空港)
「ずっと待ち続けてましたから、うれしいんですけどね。手元にこないと本当に喜べるかどうか、対馬でお会いできたら返ってきたということになると思います」

前住職は11日に帰国し、返還された仏像は対馬博物館で保管される予定です。

テレビ西日本
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