3月の実質賃金は、3カ月連続のマイナスとなりました。
全国の従業員5人以上の事業所3万余りを対象にした「毎月勤労統計調査」(速報値)によりますと、3月の働く人1人当たりの「現金給与総額(名目賃金)」は前の年の同じ月と比べて2.1%増え30万8572円で、39カ月連続でプラスになりました。
一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月に比べて2.1%減り、3カ月連続のマイナスとなりました。
厚生労働省は「物価の高い伸びで、賃上げが追いついていない。今後、今年の春闘の結果がどれだけ反映されるか注視したい」としています。