新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行してから、8日で2年です。

私たちの生活、そして医療、介護現場にどんな変化があるのか取材しました。

*リポート
「新型コロナの5類以降から2年が経ちました。みなさんの感染対策への意識は変わりましたか?」

*まちの人は
「特にマスクも着けなくなってあまり気にしなくなった」
「人混みではマスクをするけれど閑散としてればしない」

Q.生活は変わった?
「家に帰ったら手洗いはするようになった。コロナ禍前に比べると習慣になった」

「必要以上にガチガチに(対策)しなくて良いのではと、色んな情報が入って考えるようになった。ただそれでも(感染を)広げてはいけないと意識しつつ、マスクはいつも用意、手洗いうがいは引き続きしている」
「入っているところ(高齢者施設)は絶対にマスクが必須。外出する時も。そういう決まりなもので」
「子どももいて、夫婦ともに飲食店勤務なのでずっと同じような対策を続けている。人がいっぱいいるところはなるべく避けるよう常にしている」

医療機関では…

*リポート
「富山市内の内科です。医療機関では引き続きマスクの着用、そして検温や消毒が呼びかけられています」

新型コロナの5類移行から8日で2年。

医療機関ではマスクや消毒などの感染対策が当たり前となりましたが…。

*ミワ内科クリニック 三羽邦久院長
「大流行期に比べるとコロナ感染は減っているが無くなってはいない。くすぶっている状態。(流行が)完全に収まる状況は今後も期待できない。マスクがない生活で特に今年はインフルエンザ、百日ぜきが子どもには多い。人と人の交流が盛んになりどうしても感染症そのものが多くなっている」

この2年、コロナの感染者はゼロになりませんが、軽症の患者が多いといいます。

そのなか、三羽医師が懸念しているのがコロナの後遺症に苦しむ患者です。

こちらのクリニックには月に2、3人新たな患者が訪れ、これまで100人ほどの患者を診てきました。(インフル等の後遺症も含む)

*ミワ内科クリニック 三羽邦久院長
「コロナ感染が重症であるか軽症であるかは関係なく、倦怠感や頭痛、睡眠障害など長期に症状が残る人がある程度の確率で起こっている。仕事を失うなど生活を脅かされる状態の人も少なからずいる」

「もうちょっとでご飯だから頑張って起きよう」

富山市の特別養護老人ホームです。

施設では食事など入居者を直接介助する場面を除いて、職員のマスクは個人判断としていますが、ほとんどの職員が着用し続けています。

*ささづ苑かすが 松永詩歩さん
「(マスクを外すのが)怖いですね。どこで何が流行っているか分からないので、通いがない分、私たちが持ち込んでしまう可能性があるので。それも怖いので(マスクを)つけている。ずっとつけようかなと思う」

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長
「ここに感染対策で購入した蓋つきのごみ箱が保管されている」

施設では蓋つきのゴミ箱を大量に購入しました。

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長
「もともと設置してなくてナイロン袋を置いて捨てていた。それでは間に合わない。飛沫で飛ぶ。大型のもので足で踏んでちゃんと蓋が閉まるものを購入した」

それでもコロナの感染者は年間2~3人ほど発生していて、施設長の古柴さんは、マスクを着用し続ける介護にもどかしさを感じています。

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長
「会社としては(マスク着用しなくても)いいんだよと。FACE TO FACE。笑顔から笑顔で対応しましょうと言っているが、そこにまだまだ意識が変化できないところがもどかしさはある」

社会はコロナ前の賑わいに戻りつつありますが、コロナ禍の教訓を踏まえた場面に応じた感染対策はこれからも必要ですね。

富山テレビ
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