天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、8日、大阪・関西万博を視察されます。
皇室の方々と万博との縁は非常に深く1970年の大阪万博の開会式にも、昭和天皇・香淳皇后、当時皇太子だった上皇さまと美智子さまが出席されました。
■皇族と万博の深い縁
日本で初めて開かれた万博1970年の大阪万博。
3月の開会式では、昭和天皇が上皇さまなど皇族方と共に出席し、開会を宣言しました。
【昭和天皇】「ここに開会を祝い、その成功を祈ります」
そして、当時皇太子だった上皇さまは、名誉総裁として開会式に出席されています。
また昭和天皇は、アメリカ館やドイツ館を視察。
当時10歳の天皇陛下も会場を何度か訪れ、弟の秋篠宮さまと一緒にミニカーの操縦を楽しまれました。
アメリカ館ではアポロ11号の月面着陸シーンの展示や大人気となった「月の石」もご覧に。
そして2020年、還暦の誕生日を迎え、即位後初めての記者会見では、自身の60年を振り返る中で大阪万博に触れ「世界との初めての触れ合いの場であったと感じております」と述べられました。
それから5年後、先月の大阪・関西万博の開会式。
天皇皇后両陛下と秋篠宮さまご夫妻が壇上で並んで出席し、天皇陛下は開会にあたり、お言葉を述べられました。
【天皇陛下】「『大阪・関西万博』を契機として、世界の人々が、自分自身だけでなく、周りの人々の「いのち」や、自然界の中で生かされている様々な「いのち」を尊重して、持続する未来を共に創り上げていくことを希望いたします」
天皇陛下のお言葉のあと、秋篠宮さまが透明のパネルに手をかざされ万博が幕を開けました。
昭和天皇から上皇さま、さらに天皇陛下へと続く「皇室」と「万博」の絆。
きょうと明日の愛子さまのご視察で、その絆のバトンはさらに受け継がれます。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年5月8日放送)