老人ホームの87歳の男性が、介護士に暴行され、その後死亡した事件で、県が施設に立ち入り検査を行う方針を明らかにしました。
この事件は、佐賀市諸富町の介護士、下津浦弘平容疑者35歳が、佐賀市北川副町の老人ホームで、入所者の柳瀬忠雄さん87歳に対し顔を殴ったり、背中を踏みつけたりする暴行を加え、胸の骨を折るなどけがをさせ、柳瀬さんがその後、死亡したものです。
事件を受け県は、佐賀市北川副町の有料老人ホーム「ちとせ」を立ち入り検査する方針を明らかにしました。
県は施設の職員への聴き取りや書類の確認を通して、施設が適切に運営・管理されているかを検査するということで、日時は決まってないが速やかに立ち入り検査をしたい、としています。
また約3年前に県が施設の調査を行った際には大きな問題は見られず、これまで関係者からの通報や相談もなかったということです。
施設によりますと、事件当日は、介護士と看護師合わせて2人の勤務で、看護師の休憩時間には、容疑者が一人で勤務する時間帯があったということです。