J2での苦しい戦いが続く北海道コンサドーレ札幌。5月6日の試合前、小野伸二O.N.O、オフィシャルサポーターの鈴井貴之さん、そしてふるさと納税事業を手掛けるスプレス代表の加納綾さんが登壇したスペシャルトークショーが開催されました。

 この中で小野伸二O.N.Oはチームの現状やサポーターへの思い、そして今後のクラブの方向性について語りました。


チームは変革期、「ベテランと若手の融合が鍵」

 イベントの中で小野伸二O.N.Oは現在のチーム状況について、
 「J1とJ2の違いは昔ほど大きくなく、全体のレベルは確実に上がっています。勝つことは簡単ではありません。長年のミシャ体制から岩政監督に変わったばかりで、新体制に馴染むのも簡単ではありません。スタイルもまったく異なりますからね」と語ります。

 加えて、「監督は選手の特性を理解しながら、一試合ずつ乗り越えていこうとしている段階。長崎戦で最後に追いついた展開が、次の山形戦の勝利に繋がったと思います。少しずつですが、チームはステップアップしています」と前向きな変化に手応えを感じていました。

 同様に、「けが人が出る中でフレッシュな選手を起用し、ベテランがそこに力を添えている。その融合が進めば、時間はかかってもチームとしての熟成が進む」とチームの将来に期待を寄せました。

 コンサドーレのサポーターについても、強い思いを述べました。
 「北海道に来てから、勝っても負けても同じような気持ちで察してくれて、選手たちの背中を押してくれる。その温かさを感じながらも、本当に温かいなって思う反面、『そんな甘やかさなくてもいいですよ』って言いたい。

 選手はその時はイラッという気持ちになるかもしれませんが、それはみんなで作り上げていくものなので、悪い時には悪いって、はっきり言ってあげた方がいい」と、サポーターの存在が選手やクラブにとってどれほど大きな支えになっているかを繰り返し強調しました。


若手の飛躍にベテランの役割が光る

 話題は、注目する選手にも及びました。
 「若い選手はフレッシュさがありますが、ここからが本当に大事。チームをまとめ、影響を与えるのはベテランの役割。宮澤選手、荒野選手、試合に出ていない菅野選手も含めて、チームを支える存在です。そうした選手に感謝しながら若手がプレーできる環境があれば、きっとチーム全体が良い方向へ変わっていくと思います」

 そして、「誰が試合に出るかわからない状況が、チームに良い刺激を与えて活性化する。練習の質も上がり、相乗効果が生まれる」と競争の重要性にも言及しました。

 最後に、自身が今後クラブの強化に関わっていく意向を明かしました。
 「今後は昨年以上にチームの強化の方にも関わる方向で話も進んでますし、少しでも皆さんが満足していただけるような試合をこなせる選手強化が出来るように協力していきたい」

 「仲間が仲間を連れて、2万人以上、3万人近くのサポーターであふれる。そんな環境を作っていただけたら嬉しく思います。本当にどうぞよろしくお願いします」と、熱いメッセージをサポーターに送りました。

 チームの歩みはまだまだ続きます。北海道コンサドーレ札幌の次節5月11日(日)アウェーでいわきFCと対戦します。

北海道文化放送
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