GW最終日となった5月6日、北海道コンサドーレ札幌は大和ハウスプレミストドームでジュビロ磐田と対戦しましたが、前半25分までに3点を失い、苦しい展開となりました。後半はジョルディ・サンチェス選手のJリーグ初ゴールや家泉怜依選手のヘディングで2点を返しますが反撃も及ばず、2-4で敗戦を喫しました。試合後、岩政大樹監督は会見で以下のようにコメントしました。
――試合の総評をお願いします
「見ての通り、サポーター皆さんに申し訳ない試合をしてしまったなと思っています。入りが悪かったというよりも、大きなミスが出てしまったという気がします。選手たちは非常に良いモチベーションで入りましたし、雰囲気が悪かったとは思いませんが、結果的に今年何度か起こっていることが起こってしまいました。
その後の時間帯の使い方が非常に勿体なかったと思っています。入りの問題ではありましたが、失点すること自体は、どの試合でも起こりうることですが、その後、0-3になるまでの時間、攻撃で狙った形を出せなかったということが課題だと今は考えています。
ゲームマネジメントのところでも選手を当日、どのように起用するかが難しいところでしたが、メンバーを選んだのは僕ですし、結果は全て僕の責任と思っています。
後半の戦いの中で、特に連戦を戦った選手たちを変えてあげられない状況でしたので、苦しいと思いましたが、その選手たちが最後まで歯を食いしばって戦っている姿には非常に胸を打たれましたし、振り絞ってよく戦ってくれたと思っています」
――試合開始早々に失点をしてしまった後、難しさはありましたか
「失点したり得点したりすることはありますが、今日のゲームプランとしては、メンバーを変えずに行って、後半の早い段階で選手を変えていきながら勝負に出るということをチームとして共有していましたので、失点しようがしまいが、0-1だろうが0-0だろうが、後半に勝負を持っていくことができていれば、勝負ができるというのは、ホームのサポーターの皆さんのおかげで、チームの中で共有できています。
その時間帯に勝負を持ってこれなかったということが問題であって、最初の失点は当然あるのですが、失点をしないようにと意識するあまり、失点したら終わりというのであれば非常にもったいない試合になるので、(失点)したならしたで、しっかりと自分たちの次のゴールを目指すための戦いを前半にして、その上で後半に勝負をかけていくというのはできるメンバーがいましたので、そこに持ってこれなかったことが非常に勿体なかったと思っています。
そういう面では前節から中2日でトレーニング中では確認ができなかったため、映像でこういう戦いをしたことによってうまくいったという部分を共有したかったですが、実際にはほとんど実行する場面がなかったので、非常にもったいない前半の戦いだったと思っています」
――前半に選手を2人替えた意図は
「もう0-3でしたので、変化を起こさなきゃいけないですし、変化を起こさないとそんなに流れも良くならないので、あの展開だとシステムも人も大きく変えることで変化を起こして、まずは1点というところで臨みました。
それは効果が出たと思いますし、交代を行わなければ、終盤にあのような時間帯は生まれなかったと思います。彼ら2人が悪かったというよりも、変化を起こさなきゃいけないという理由です。
個々の問題ではなく、流れを変えるためには田中克幸選手が必要だろうと思い、田中選手を入れるのであればどこに入れるか、あとは立ち位置を変えながらプレスの形を変えることで相手に対してプレスをきかせる状況にするということを総合的に判断しました」
北海道コンサドーレ札幌は次節5月11日(日)アウェーでいわきFCと対戦します。