7月の参院議員の任期満了まで3カ月を切っています。参院選の立候補予定者にとってはアピールのチャンスとなったこの大型連休。それぞれ休み返上で支持拡大へ奔走しました。
■立憲民主・打越さく良議員 農業守る政策の必要性訴える
5月5日、新潟市の田んぼに姿があったのは立憲民主党の現職・打越さく良さん。
慣れない田植えに悪戦苦闘しながら農家の手伝いに汗を流します。
その苦労を体感し、口にするのは物価高やアメリカのトランプ関税による影響が懸念される農業を守る政策の必要性です。
【立憲民主党 打越さく良 参院議員】
「様々な生産資材の高騰とか、なかなか続けていくのが大変だという苦労も聞いていた。戸別所得補償制度をバージョンアップして、農村の地域コミュニティーをしっかり支えていく」
北海道出身で県内に地縁のない中、前回、初当選した打越さん。
現職として国会での活動を続ける一方、全県的な知名度に課題も抱え、この大型連休は絶好のチャンスとして各地でアピールに励んでいます。
【立憲民主党 打越さく良 参院議員】
「誰一人取り残さない政治何とかしてくれと、その思いを一つ一つ解決する大変重要な仕事をさせていただいております」
無所属で立候補し、野党各党の支援を受けた前回とは違い、立憲民主の公認候補として出馬予定の今回。陣営は状況が違っても、野党間の連携は十分とれていると強調します。
【立憲民主党 打越さく良 参院議員】
「今回も最大限まとまっていただいて、心から感謝を申し上げたいと思う。物価高で生活が厳しい、政治は何をしてくれるんだという声をたくさんいただく。このままの自民党政治では、こうした声に応えることはできないので、絶対に勝つしかないと思って頑張る」
■自民・中村真衣氏 イベントや街頭演説でアピール
一方、その自民党も議席奪還に向け、連休返上で奔走しています。
【自民党 中村真衣 氏】
「(現役時代)ゴールデンウイークは合宿とかだったので、あまり大型連休を経験したことがない」
多くの人が集まる新潟市中心部のイベント会場などを回り、浸透を図るのは競泳の元オリンピックメダリスト・中村真衣さん。
6日はビーチスポーツのイベントに飛び入り参加!現役時代さながらの身のこなし…とまではいきませんが、45歳のフレッシュさを前面に打ち出します。
【自民党 中村真衣 氏】
「本気を出せばあれですけどね。2カ月後に本気を出したいので」
去年の自民党の公募で参院選の候補予定者に決まって以降、ここまで機会は少なかった街頭演説も連休中は人が集まるポイントを狙い、マイクを握る回数を増やします。
【自民党 中村真衣 氏】
「一人の女性としても、女性の声や、そしてスポーツを通して子どもたちの健全な育成に関わってきた一人としても、子どもたちの声や若者の声もしっかりと国に届け、形にしていきたい」
自民党の県議や市議の先導など組織のサポートを受けながら、初の選挙に挑む中村さん。党には政治とカネの問題などで逆風が吹く中ですが、刷新を訴え、支持を呼びかけます。
【自民党 中村真衣 氏】
「厳しい言葉もいただきますが、でも逆風だからこそ自民党は変わらなきゃいけないと思っているし、私自身、若い力であったり、新しい力で新しい風を吹かせていけたらと思う」
■参政・平井恵理子氏 党勢拡大に向け大票田で活動
また、参政党からの出馬を予定する平井恵里子さんも…
【参政党 平井恵理子 氏】
「なんでもしょうがないしょうがないと言いますよね、値段が上がってしょうがない、税金高くてもしょうがない。しょうがなくない、変えられるんですよ」
党勢拡大に向け、大票田の新潟市中心部などで活動を展開しました。
【参政党 平井恵理子 氏】
「手を振ってくれる人が増えましたし私たちの考えていることが伝わっているのは日々感じている」
連休返上でアピールに余念がない各陣営。決戦の時は刻一刻と近づいています。