福島県では全国学力・学習状況調査の結果が、小学6年生の算数が43位、中学3年生の数学が45位(2024年度)、理科は小学6年生・中学3年生ともに34位(2022年度)と、毎年「理数系」が全国平均を下回り課題になっていることが指摘されている。子供たちが科学に興味を持つきっかけになるかもしれないということで、8年間研究を続けるスーパー中学生に科学の魅力を聞いた。
■パラシュートの研究を始めて8年
福島市の福島大学附属中学校2年・長南陽向さんは、なんと8年間も「パラシュート」の研究を続けている。
よりゆっくり、真っすぐに落ちるパラシュートを目指し小学1年生から研究を開始。
パラシュートの構造を調べに調べ、優秀な科学論文として福島県からの表彰も受けた。
長南さんは「結構データが集まってきているので、それを基に安全なパラシュートを作れたらいいなと思っています」と話す。
■兄の夢がきっかけ
長南さんが目指す「安全なパラシュート」。きっかけは、些細なことだったという。「兄の夢が宇宙飛行士で、その時にちょうど宇宙から地球に宇宙飛行士が帰ってくる時にパラシュートを使うことを知った。失敗したりうまくいかなかったりすることもあるけれど、それを繰り返すことで結果を得られる。その時のうれしさが魅力かなと思います」と長南さんはいう。
身近にある「科学の入口」、皆さんも探してみてはいかがだろうか?