「こどもの日」の5月5日、宮城県東松島市では、東日本大震災で犠牲となった子供たちの鎮魂を願う青いこいのぼりが大空を泳ぎました。
この取り組みは、津波で祖父母と母親、当時5歳の弟・律くんを亡くした、東松島市の職員・伊藤健人さんが中心となり行なっているものです。
伊藤さんは律くんが好きだった青いこいのぼりを毎年、自宅があった大曲浜地区に揚げています。今年は全国から約450匹のこいのぼりが寄せられ、ともに大空を泳ぎました。
訪れた人
「すごくいっぱいあったので、びっくりしたけど、すごかったです」
「風も気持ちいいし、いっぱいこいのぼりも飛んでいたから楽しかった」
「子供も3人いるので復興について考えるいい機会にもなると思うし、子供に伝えられる機会にもなると思うので、また来年とかも来たい」
こいのぼりの下では、津波の犠牲となった子供たちに向けて、和太鼓の演奏も披露されました。
伊藤健人さん
「僕の家族から始まった物語ではあるが、これからは地域に根差した100年続くお祭りとして、次世代につなげていけるようにしていきたいと思っている」
この取り組みは、来年もこどもの日に開催される予定です。