宮城県栗原市では5月5日、江戸時代から続く伝統行事「花山鉄砲まつり」が開かれました。
300年以上続く「花山鉄砲まつり」は、子供たちの健やかな成長を願うまつりとして、毎年、こどもの日に行われています。
まつりでは鮮やかな衣装を身にまとった稚児行列に続き、陣羽織姿で足軽に扮した12人の鉄砲組がゆっくりと通りを練り歩きます。会場に到着した鉄砲組は横一列に陣形を整え、火縄銃の銃口を天に向ける一斉発砲など、古式にのっとった砲術を奉納しました。
その後も、鉄砲組が次々と陣形を変えて発砲する「砲術演武」が披露され、訪れた人たちは、息の合った砲術に盛んな拍手を送っていました。
訪れた人
「一斉に号令と一緒にバーンと撃つところが、心ひとつになっていてすごく感動した」
「これからも伝統を通して、子供たちが少なくなってはいるけど、このままずっと長く続いていってほしいと思う」
鉄砲組は無病息災や五穀豊穣の願いも込めて発砲し、合わせて120発の銃声が会場に響き渡りました。