イスラエルの空港に4日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃があり、8人が負傷しました。

イスラエルは報復を宣言していて、中東情勢が緊迫化しています。

イスラエルメディアによりますと、テルアビブ近郊のベングリオン国際空港に4日、フーシ派によるミサイル攻撃があり、イスラエル軍が迎撃に失敗したため空港周辺に着弾し8人が負傷しました。

この影響で一時、空港で離着陸が制限されたほか、一部の航空会社が今後、数日間、テルアビブ発着便の欠航を決めたということです。

フーシ派の報道官は4日、攻撃を認めたうえでベングリオン空港はもはや安全ではないと話し、今後も攻撃を続け空港を封鎖させると警告しました。

これに対しイスラエルのネタニヤフ首相は4日、フーシ派に対し強力な行動を取るとの声明を出し報復攻撃を宣言。

フーシ派を支援しているイランに対しても「警告を与えるために必要なことをする」と語りました。

一方、イラン国防相は4日、国営メディアに対し、我々が攻撃されればどの標的に対してもためらわずにミサイルを発射すると発言し、イスラエルをけん制しました。

イランは射程1200kmで防空システムを回避できるとする新型弾道ミサイルを発表するなど、中東情勢は緊迫化しています。