兵庫・西宮市の朝日新聞阪神支局が襲撃された事件から5月3日で38年となり、現場では黙とうが捧げられました。
事件が起きた午後8時15分に関係者らが、亡くなった小尻知博記者(当時29)に手を合わせました。
1987年5月3日、覆面の男が押し入って散弾銃を乱射し、小尻記者が死亡、同僚の記者も大けがをしました。
その後、「赤報隊」を名乗る犯行声明が届きましたが、事件は未解決のまま2002年に時効を迎えました。
訪れた人は「忘れないということが、ああいうことを許さないというささやかな意思表示になるかなと思い参りに来ています」と話しました。
阪神支局1階に設置された拝礼所では、市民らが静かに祈りを捧げていました。