花粉は飛散のピークを越え終盤を迎えていますが、いま『鼻づまり』で耳鼻咽喉科を訪れる患者が増えています。
福岡県那珂川市にある耳鼻咽喉科。
訪れた人たちが訴えるのは…
◆患者
「鼻づまり」
「(子供が)鼻詰まりがあって、鼻水がずっと続いていたので、薬をもらいに来た」
こうした症状の患者が多い日には20人ほど訪れるそうです。
その病名は…
◆じんのうち耳鼻咽喉科 陣内進也 院長
「急性の副鼻腔炎ですね。急性副鼻腔炎は1年中(患者が)いるが、最近は寒暖差が大きかったり黄砂が3月・4月・5月と特に福岡は飛んできたので、そういう(症状の)人は結構来る」
副鼻腔とは鼻の奥にある空洞のことで、この副鼻腔の粘膜が細菌に侵されて炎症を起こし膿がたまった状態が『副鼻腔炎』です。
風邪が長引いたりアレルギー症状がひどかったりすると、鼻の粘膜がはれて菌が定着しやすくなり、『副鼻腔炎』を引き起こしやすくなります。
症状は鼻づまりや頭痛、嗅覚障害など。
主に炎症を抑える飲み薬を使って治療しますが、治療しないまま症状が悪化すると深刻な影響も懸念されるといいます。
◆じんのうち耳鼻咽喉科 陣内進也 院長
「一番怖いのは目の方に行くこと。目の周りは全部副鼻腔なので、溜まった膿で目の方に炎症が波及すると、目が痛くなったり、視力が落ちるということが起こってしまう」
副鼻腔炎にならないためにできることはー
◆じんのうち耳鼻咽喉科 陣内進也 院長
「予防策は風邪と一緒。例えばマスク。規則正しい生活とバランスの良い食事。体を動かすことも大切。鼻の副鼻腔に膿がたまらないように押し出す『線毛運動』を活性化するので」
寒暖差や黄砂の飛来がまだまだ心配される季節。
免疫力をつけてうまく予防していきたいものです。