一方、福岡県大川市では…筑後川にかかる橋から投げ入れられているのはアシの葉。この時期にしか食べられないエツの漁の解禁に合わせた恒例行事で、弘法大師がアシの葉を筑後川に流したところ、エツに姿を変えたという伝説にちなんでいます。
【リポート・吉冨綾花】
「エツの漁がきょう解禁されました。今、漁師のお二人が一生懸命網を引いていますが、ことしはエツがなかなか姿を見せません」
国内では有明海にのみ生息するとされるカタクチイワシ科の魚「エツ」。
5月から7月の3ヵ月間しか味わえないことから「幻の魚」とも呼ばれます。
期間中はエツ料理を楽しめる遊覧船が運航されていて、招待客が1日午前に獲れたばかりだというエツの刺身などエツ料理を楽しみました。
【招待客】
「身がやわらかいですよね。夏の風物詩です」
「南蛮漬け、骨が気になるっていうけど全然気にならなくて。骨もそのまま食べられます」
エツの漁獲量は6年前から毎年減少していて、ことしは平年より水温が1〜2℃低いことから、漁獲量は去年の解禁日の約10分の1だということです。
エツ漁は7月20日まで行われます。