続いては県内で後を絶たない詐欺の被害についてです。被害額は、去年・おととしと10億円を超え、4月は5億円をだまし取られる被害も発生しました。どうすれば、被害を減らせるのか今年多い詐欺の手口や対策を紹介します。
4月に起きた驚きの事件。県内に住む60代の女性は、警察官や検事を名乗る男から「あなた名義の口座が詐欺に使われていて、逮捕状が出ている。警察職員が自宅に向かう」などのウソを言われ6回にわたって、あわせて約5億3500万円をだまし取られました。現金は手渡ししていたということです。詐欺の魔の手は身近になっています。
【県民】
「サブスクの料金の支払い方法が上手く変更できていないので、クレジットカードの情報を入れてください。クレジットカードを入力するのは怪しいなと思いとどまった」
一方こんな電話を受けた人も。
【県民】
「息子が駅前で追突事故を起こしました。今出ていきましたよと言うと、急いでいたんでしょうね。今だったら示談ができる、お金作らなきゃと思ったら息子が帰ってきた。私は引っかからないよとみんなに言っていた。電話で警察と聞いただけで、詐欺というのは飛んでる」
スタジオには取材した鈴木アナウンサーです。被害にあいそうになった人もいらっしゃるんですね。
【鈴木アナウンサー】
お伝えしたインタビューは一部で、ほとんどの方が怪しい電話やメッセージを受け取ったことがあるということでした。
今年は、オレオレ詐欺での被害が多くなっています。去年の1月から3月までの間は、オレオレ詐欺の被害はなかったんですが、今年は38件で被害額は、2億円を超えています。
【キャスター】
オレオレ詐欺は、一昔前の詐欺の印象があります。
【鈴木アナウンサー】
例えば、警察官を名乗る人物からの電話で「押収したキャッシュカードからあなた名義のカードが見つかった」「口座が犯罪に使用された疑いがある」などと言われてお金をだまし取られるケース。
もう1つが息子がたりの詐欺です。「税金の未払いがあると市役所から連絡があった」「このままだと逮捕される」などどちらも被害者の心情を大きく揺さぶる言葉を言われます。では、どのような対策が必要なのか警察に聞きました。
【生活安全企画課・中尾成宏安全・安心まちづくり推進補佐】
「詐欺の被害にあう人は、詐欺の手口を知らないことがほとんど。県警のホームページやあんあん情報など常に詐欺の最新の手口を入手して、被害にあわないように生活してください。電話でお金の話は全て詐欺です」
【鈴木アナウンサー】
まずは、今分かっている手口を知ることが重要だということです。また、例えば、子供や家族から電話などで何かお願いがあれば実際にその人に改めて確認してほしいと話していました。ゴールデンウィークで帰省した家族と久々に会う方もいらっしゃると思うので、ぜひこの機会に対策など話し合っていただきたいと思います。