雄大な富士山のふもとで田植えを体験する小学生。

慣れない作業に悪戦苦闘しながらもコシヒカリの苗を丁寧に植え付けていきます。

男子児童:
田植えをしている農家さんや(米を)作っている人たちはありがたい

秋には黄金色に輝く稲穂が実ることが期待される一方、気になるのが依然として高騰が続く米の価格です。

来店客:
今まで体験したことないので戸惑っている

来店客:
高いですね…。でも、やっぱり食べないわけにはいかないので、少し安い物が出た時にまとめて2つ買っている

4月14日から20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5kgあたり4220円と16週連続で値上がりし、過去最高を更新しました。

政府は解決に向けた一手として3月に2回備蓄米を放出しましたが…。

田子重 西中原店・柴田英昭 副店長:
(入荷が)1週間に1回で30袋程度なので、午前中に入荷して昼までには売れている状況がずっと続いている

農林水産省によると4月13日までに小売業者などへ引き渡された備蓄米は4179トンと、2回目までに落札された総量のわずか1.97%。

前回発表された数字と比較すると集荷業者に引き渡された量は大きく増加しているものの、店頭にはほとんど行き渡っていないことがわかります。

宇都宮大学・松平尚也 助教:
卸側が抱える在庫と精米して袋詰めして小売りに販売するというところで予想以上に時間がかかっている。5月くらいに(価格が)ある程度落ち着くのではないかという見立てがあったが(備蓄米の)出回りが5~6月までかかりそうという状況。流通の円滑化のために初めて(備蓄米を)放出したわけなので、その効果が最大限出るように、いまテコ入れが必要なのではないか

このため、田子重 西中原店では最も高いもので5kgで税込み4839円となっています。

こうした中、最近目立つのが…。

田子重 西中原店・柴田英昭 副店長:
米を食べる割合を少し減らし、パンや麺類を食事に取り入れる人が多くなっていると商品の動きからも見て取れる

米の代わりに麺類やパンを購入する来店客が多く、売り上げは例年と比べて3割ほど増えていると言います。

来店客:
(1日)1食はパンにしたりしている

来店客:
うどんを食べたり、そばを食べたり。でもやっぱり朝はご飯とみそ汁を食べたいので夜はうどんにしたりしている

来店客:
朝食をパンにしたり米の消費は少なめにするようにしている

また、ここに来て価格が落ち着き始めているのが…。

田子重 西中原店・柴田英昭 副店長:
こういったチンゲンサイ・ホウレンソウ・コマツナなどの葉物野菜が安く提供できている

4月に入り気温が上昇したことで生育が安定し、葉物を中心に価格が平年並みへと戻っていて、1月まで税抜き200円ほどだったホウレンソウは現在税抜き108円と半分ほどの値段に。

今後は特売などを展開したくさんの野菜を売り出していくことを考えています。

田子重 西中原店・柴田英昭 副店長:
暖かい状況が続いているので、このままいけばそんなに高くなることもなく、安定した値段でしばらく提供できると考えている。以前の(価格が)高かった状況だと特売できる品目も限られていたが、全体的に値段が落ち着いてきているので、いろいろな商品を安く出せるようになっている

野菜の価格安定は1つの安心材料ではありますが、高止まりが続く日本人の主食・米。

先行きが不透明な中、消費者にとっては頭の痛い日がまだまだ続きそうです。

テレビ静岡
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