愛媛県は28日、交付した障害者手帳で障がいの程度に応じて公共交通機関の割り引き運賃が適用される区分に、記載ミスが271件のあったと公表しました。
記載ミスがあったのは、「障害者手帳」の知的障がいがある人に交付される「療育手帳」、身体障がいがある人に交付される「身体障害者手帳」です。「障害者手帳」をもつとJRの場合、障がいの程度で第一種は「本人と介助者」、第二種は「本人のみ」が半額になります。
愛媛県によりますと、「療育手帳」のうち46件で本来の障がいの程度と違う割り引き区分の誤った記載や記載漏れのミスがあり、「障害者手帳」も225件で同じようなミスがあったとしています。
記載ミスは「療育手帳」で1997年から去年まで発行されたもので判明。「身体障害者手帳」は、戦後間もない1950年からおととしまで発行されたもので確認されています。
障がい者の福祉行政での、ずさんな事務手続きと言わざるを得ないミスが明らかになっていて、愛媛県は会見で「チェック機能が働いていなかった」として謝罪しました。またシステムは改修されていて自動で判別されるため、同様のミスは起きないと説明。補償は検討したいとしています。
このほか松山市も28日、交付した身体障害者手帳のうち57件で記載ミスがあったと公表しています。
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