愛媛県松山市にある四国霊場51番札所「石手寺」は創建1300年の節目を3年後に迎えます。境内に受け継がれているのは、国宝や重要文化財を含む多くの貴重な建築物。保護や修復などで未来につなぐプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを4月30日から始めました。
石手寺は国宝の「仁王門」をはじめ、重要文化財の「三重塔」「本堂」「鐘楼」など鎌倉時代以降の貴重な建築物が多く残る名刹。
寺によりますと、2028年に迎える創建1300年の節目に向けて「再生プロジェクト」を立ち上げ、文化財の保護や修復、美しい境内づくりなどに向けクラウドファンディングを4月30日から始めました。
クラウドファンディングは「ロング寄進」と「ショート寄進」に分けて受け付け。「ロング寄進」は目標を300万円に設定し、4月30日から2月初旬まで受け付けていて、寄付金は美しい境内づくりなど全般的なことに充てられます。
「ショート寄進」は4月30日から2028年2月初旬まで、期間を6回に分けて目的を設定して受け付け、目標額をあわせて1200万円に設定。
第1回は重要文化財の「三重塔」「鐘楼」の修復で、期間は今年7月末までになっています。
第2回以降の目的は「老朽化した建築や不要な物品の撤去・管理」「お茶堂・阿弥陀堂・太師堂など日常的に使われる建物の修復・整備」「消火や排水の設備などの設置・更新」などとしています。
寄付した対象者には金額に応じた「お返し」を用意。また寄付の対象物や周辺に寄進者の名前を記した木版などを設置できるほか、三重塔の修復工事中に特別見学なども予定しているとしています。
藤井俊良住職は「石手寺は『元祖遍路』の伝説が伝わる四国遍路を代表する寺。次世代にバトンを渡すことができるよう協力して欲しい」としています。
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