5月1日は「八十八夜」。新茶のシーズンを迎えるなか、愛媛県有数の茶所に異変が起きています。四国中央市新宮町で、この時季の風物詩「茶摘み」が4月30日もまだ始まっていません。ただ例年より甘みが強くなり品質のUPが予想されています。
内木敦也キャスター:
「日に照らされて輝く緑のお茶の新芽。まさにこれから新茶の季節、あすは八十八夜でもあります。ただ今年はいつもと少し様子が違うようです」
5月1日は立春から数えて88日目にあたる「八十八夜」。昔からこの頃にとれた新茶を飲むと長生きすると言われ、縁起がいいとされています。ただ今年はある「異変」が起きています。
愛媛有数の茶所として知られる四国中央市新宮町。脇製茶場では例年、4月末から「一番茶」の収穫が始まるものの…
脇製茶場・脇斗志也社長:
「まだ8~10センチない位。できれば12~13センチで摘み取りたいんですけど。だからその分例年より遅れてますね」
脇斗志也社長によりますと、茶葉の生育は例年より5日~1週間程遅れ、収穫はまだ始まっていません。原因は去年の夏の異常な暑さに、冬と今年の春先の寒さといいます。全体的に芽の数が少なく、収穫量は1~2割ほど減る可能性もあるということです。
ただ生育遅れは悪いことだけではなく、期待できるのは「普段の年より甘みの強い茶」。成長が遅れる分、1つ1つの芽に栄養がいきわたり、味の深みやうま味は増すといいます。脇社長に勧められ茎をかんで見ると…。
内木キャスター:
「爽やかな…お茶の香りが鼻に抜けていきますね」
脇斗志也社長:
「確かに量は少なくなるかもしれませんが、本当にうま味の強いおいしいお茶ができますので、みなさんに飲んでいただきたい」
脇製茶場は収穫を5月3日にスタート。翌日には道の駅霧の森などの店頭に一番茶が並ぶ予定です。
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