東北少年院は4月27日、収容中の10代少年が死亡したと発表しました。少年は自室のベッドで、ひもを輪にして首に巻き付けた状態で見つかり、東北少年院は警察などに通報したということです。

東北少年院によりますと、4月27日午前3時47分ごろ、10代少年が自室のベッドの上で、ひもを輪にして首に巻き付け、うつぶせの状態で意識を失っているのを巡回中の職員が発見しました。職員は救命措置を講じるとともに119番通報し、外部の医療機関へ少年を搬送したものの、27日午前4時40分、医師により死亡が確認されました。

東北少年院では30分に1回、巡回をしていて、27日午前3時6分に職員が少年の様子を確認した際には、少年は布団をかけて横になっていて、呼吸によりかけ布団が上下する様子も確認できたということです。少年の異変は、同じ職員が次の巡回に来た際に発見されました。

少年が収容されていた部屋は共同室でしたが、同居人はおらず、東北少年院は「健康上の問題はなかった」としています。また、少年の首に巻き付いていたひもは、少年に貸与されていたズボンに腰ひもとしてついていたものとみられるということです。

東北少年院は27日、仙台地方検察庁と若林警察署にそれぞれ通報し、「少年が亡くなったことは非常に残念。今後も入所者の動静の把握などにより、同種事案の防止に努めたい」とコメントしています。

仙台放送
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