アメリカ側から、為替目標についての話はなかったということです。
加藤財務相:
米国から為替の水準の例えば目標とか、あるいはそれに対する管理する枠組みとか、そういった話は全くありませんでした。(為替に関して)引き続き緊密かつ建設的に協議を続けていくことで一致した。
日米関税交渉で、為替をめぐる議論が焦点となる中、加藤財務相とアメリカのベッセント財務長官との会談が行われました。
この中で、為替レートの過度の変動や無秩序な動きが、経済や金融の安定に悪影響を与えるとの認識を再確認したということです。
トランプ政権は、貿易赤字削減に向けてドル高を問題視する姿勢を示していますが、加藤財務相は、「緊密に協議を進めていくことで一致した」と説明しました。
会談後、外国為替市場の円相場は、1ドル=143円台後半まで円安が進み、ドル高是正の強い要求はなかったと受け止められたことが円売りドル買いを支えています。