熊本市の加藤神社で行われてきた地震からの復興事業 『令和の大造営』が、全ての工程を終えました。
24日はその締めくくりとして、拝殿の天井画がお披露目され神事が執り行われました。

【加藤神社 湯田崇弘 宮司】
「熊本の宝になりえる今回の拝殿大天井画。この作品は私たちの誉れであり、これから先、大切に飾らせてもらいたい」

熊本市中央区の加藤神社です。
創建150年を迎えた4年前から、『令和の大造営』として、熊本地震で被害を受けた場所の建て替え工事を行ってきました。

お守りを頒布する授与所や白鬚(しらひげ)神社などが生まれ変わったほか、拝殿の天井画も新たに制作することに。

画家の井上文太さんが約4年かけて完成させた作品が、24日奉納されました。

【除幕】

テーマは『平和と共生』。
静かに未来を見つめる加藤清正公の周りに、神の化身として、虎が優しく寄り添っている様子を描きました。

【縦15メートル 横5メートル 単独制作による天井画としては国内最大級】

【画家 井上文太さん】
「(清正公は)平和と共生を願った1番の武将なので、そのような人が熊本にいるというのを皆さんに知ってもらうことが1番だと思うし、熊本に1つ宝を残す覚悟で描いた」

また、式典には、井上さんと親交の深いロックバンド『ラルクアンシエル』のhydeさんも出席。
『兄』と慕う井上さんの力作に、心を打たれた様子でした。

【『ラルクアンシエル』hydeさん】
「(井上さんは)これまでたくさん描いてきているが、集大成のよう。これが何百年も残ると思うとすごく感慨深い」

この天井画の奉納をもって、『令和の大造営』は全ての工程を終えたことに。
清正公に見守られながら、関係者たちは工事の完了を祝いました。

テレビ熊本
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