水俣病が公式確認されて69年となる1日、水俣市では慰霊式が営まれます。
式を前に浅尾環境大臣は去年「マイクオフ問題」で発言をさえぎられた被害者団体の男性らと懇談を行いました。
去年、慰霊式の後に行われた水俣病被害者団体と環境大臣との懇談で、環境省の職員がマイクの電源をオフにし団体側の発言をさえぎる、いわゆる「マイクオフ問題」が起き、大きな批判を呼びました。
30日から被害者団体などと懇談を行っている浅尾大臣。
1日朝は、去年、発言をさえぎられた水俣病患者連合の松崎重光さんらと意見を交わしました。
【松崎 重光さん】
「私も弁士ではないので、なかなか3分間という発言時間は短かったのではないかと 思っています」
松崎さんは去年の懇談での環境省の対応を批判した上で、「考え方を変えて水俣病問題を解決してほしい」と訴えました。
これに対し、浅尾大臣は「マイクオフ問題」を改めて謝罪し「対話を通じて水俣病問題を少しでも前進させていきたい」と述べました。
浅尾大臣は、午後から水俣湾埋め立て地にある『慰霊の碑』の前で営まれる犠牲者慰霊式にも参列します。