対馬市の寺から盗まれ、韓国に渡った仏像について5月10日に日本側に返還される方向で調整していることが分かりました。
県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年に対馬市の観音寺から盗まれた後、韓国に持ち込まれました。
その後、仏像はかつて略奪されたものだと所有権を主張した韓国・浮石寺との裁判を経て、観音寺に所有権があることが認められました。
この仏像について韓国の浮石寺は5月10日に返還する方向で調整していることが分かりました。
対馬市の観音寺の関係者なども5月9日から韓国を訪れる予定です。
仏像が盗まれてから12年以上が経ちますが、観音寺の田中節孝前住職は「こんなに長引くとは思わなかったが、ひとまずほっとしている」などと話しています。
仏像は観音寺で法要を行ったあと、対馬博物館に保管する方向で調整しているということです。