アメリカ・ワシントンでG7=主要7カ国の財務相・中央銀行総裁会議が開かれる中、アメリカのベッセント財務長官は、日本との関税交渉について「特定の通貨目標はない」と述べて、具体的な為替相場の目標などを協議する考えはないと表明しました。
ロイター通信などによりますと、ベッセント財務長官は23日、日本との関税交渉について、「特定の通貨目標はない」と述べ、為替相場の目標などを協議することはないとの見通しを示しました。
その上で、ベッセント長官は「日本が為替に関するG7=主要7カ国の合意を尊重することを期待する」と語ったということです。
トランプ大統領は円安ドル高を度々批判して是正を求めていますが、ベッセント長官の発言により、アメリカ側から為替の是正を強く求められることがないとの見方が広がっています。
ベッセント長官は24日には、訪米中の加藤財務大臣と会談する予定で、為替についてどのような話し合いが行われるか注目されています。