カトリック教会のトップ、ローマ教皇フランシスコ。21日、88歳で亡くなりました。『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の世界遺産登録を後押したことで知られるローマ教皇の死に、県内の関係者からも悲しみの声が聞かれました。

【天草市立キリシタン資料館 平田 豊弘 館長】
「20日の復活祭の時にはバルコニーに出て、皆さまにご挨拶されたというのをテレビで拝見して、『元気になられたのに』という気持ち。急なことで驚いている」

2018年、世界文化遺産に登録された『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』。このときローマ教皇は登録を後押ししたとされています。

また、潜伏キリシタンの信仰の歴史にも興味があり、登録後に発行された『潜伏キリシタン図譜』という本にも挨拶文を寄稿し、調査を進めるように声援を送ったといいます。

【天草市立キリシタン資料館 平田 豊弘 館長】
「非常に悲しい出来事だが、教皇が望まれていた『世界の平和』を、世界遺産登録の各自治体が改めてかみしめて前に進んでいけたらと思う」

また、当時、世界遺産登録に奔走した崎津教会信徒会の海付 親治 代表もローマ教皇の死を悼みます。

【海付 親治 代表】
「(世界遺産登録を)大変応援していただいて、苦難の時であっても、後押ししていただいたことが印象に残っている。安らかに眠っていただきたいと思っている」

テレビ熊本
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