4月21日、88歳で亡くなったローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇。一夜明け、宮城県内からも悼む声が聞かれました。教皇から以前、直接言葉をかけられたという神父は、世界平和のために活動した教皇の思いを受け継いでいきたいと話します。
仙台市青葉区本町にあるカトリックの教会です。
「一般の方も入口で祈れるように、こういう祭壇を準備した」
21日に88歳で亡くなったフランシスコ教皇。祭壇は宗教を問わず、誰でも祈りを捧げられるようにと設置したそうです。
カトリック仙台司教区 マルティネス バエス イグナシオ事務局長
「教皇フランシスコが、カトリック信者のためだけでなく、全ての日本の人のために訪日された。そのメッセージは平和」
カトリック仙台司教区のマルティネス事務局長は6年前、来日した教皇と都内の集会で会い「頑張ってください」と激励を受けたといいます。
カトリック仙台司教区 マルティネス バエス イグナシオ事務局長
「忘れられない出来事。世界ではどちらかというと分裂・戦争。あるいは自分の利益しか求めない。そういう価値観が至るところにあるが、教皇フランシスコは違う」
来日した教皇は、被ばく地の広島や長崎だけでなく、東日本大震災の被災地にも思いを寄せた言葉をかけたそうです。
カトリック仙台司教区 マルティネス バエス イグナシオ事務局長
「彼の生き方、示した模範は私たちにとって、とても大切。それを私たちは忘れてはいけないし、それを受け継いでよりよい平和な世界を、みんなで作りあげる」