新たに農業を始める人を支援する国と宮城県からの補助金を巡り、亘理町は事務手続きに不備があり、552万円の交付を受けられなくなったと明らかにしました。

亘理町 山田周伸町長
「本来、宮城県に対して行わなければならなかった事業計画変更の手続きを、担当者が失念したことから、国及び宮城県からの補助金を受けられなくなったものです」

町によりますと、交付されなくなったのは、新たに農業を始める人を対象に設備費用などを一部支援する国と県の補助金です。

町では去年7月、町内に移住し新たにイチゴ栽培を始める事業者と、補助金の交付を受けるため打ち合わせなどを行いました。この時点で、補助金の使い道については今後、変更となることが想定されましたが、町の担当者は申請内容は後からでも変更できると判断し、当初の予定のまま、県に552万円の交付を申請しました。

しかし、その後も変更の手続きは行われず、県は今年2月に町が提出した実績報告で使い道が異なっていることを確認し、町は交付の申請を取り下げたということです。

町は去年12月、すでに事業者側に552万6千円を支払っていて、山田町長はこのまま町が負担する考えを示しました。

仙台放送
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