鹿児島市にある九州自動車道の鹿児島インターから甲南高校近くまでを結ぶ、鹿児島東西道路の工事現場では、現在「シールドマシン」と呼ばれる機械でトンネルが堀り進められています。4月22日は、鹿児島市の下鶴市長らが工事の進捗状況を確認しました。
田中慎介記者
「シールドマシンはおととし11月、中洲通りにあるグレーの防音ハウスの地下から動き始めました。それから1年5カ月、シールドマシーンは現在、防音ハウスから約1.2キロ離れた武岡トンネルの地下を進んでいます」
鹿児島東西道路は、鹿児島市田上にある九州自動車道の鹿児島インターから鹿児島市上之園町の甲南高校近くまでの全長3.4キロを結ぶ道路で、このうちの2.3キロが地下を中心に掘られるトンネルです。
トンネルを掘り進めるのは直径約11メートル、総重量約1400トンのシールドマシンで、掘り進んだ後の周囲に壁材をはめ込みながらトンネルを造っていきます。
22日は鹿児島東西道路の建設促進期成会が現場を視察しました。
鹿児島国道事務所によりますと、トンネルは21日までに計画全体の52.5%にあたる1218メートルが掘削されています。
建設促進期成会会長の下鶴市長らは、卵の形に整ったトンネル内部を進みながら工事の進捗状況などを確認していました。
トンネルは2025年の夏から秋までに貫通する見通しですが、鹿児島東西道路の完成はさらに数年かかると見られていて、具体的な完成時期は示されていません。
鹿児島国道事務所・瀬戸祐介事務所長
「(シールドマシンは)市街地を抜けていて、山岳部の掘進を進めていくことになる。今後は調整池の下を通過するなど、新たな課題もあるので慎重に進めていきたい」