世界で13億人以上の信者を抱えるカトリック教会のトップ、ローマ教皇フランシスコの死去を受けた海外の反応です。
イタリアのメローニ首相は、「この訃報で私たちは深い悲しみに包まれています」とした上で、「私たちは平和の道を探求し、共通の利益を求め、より公正で平等な社会を築いていきます。彼の教えと遺志は決して失われることはありません」とSNSに投稿しました。
死去の前日、20日にバチカンで教皇と面会したばかりだったアメリカのバンス副大統領は「昨日(20日)、教皇にお会いできて幸せでしたが、明らかに体調は悪いご様子でした。コロナ禍が始まったばかりの頃に教皇が行われたミサでの説教は、いつまでも私の心に残るでしょう。」ととSNSに投稿しました。
フランスのマクロン大統領は「教皇は、教会が最も貧しい人々に喜びと希望をもたらすことを望んでいました」とのメッセージを夫婦でローマ教皇を囲み、談笑している写真とともに投稿。
EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長も教皇と一緒に映る写真を投稿し、「本日、世界は教皇の逝去を悼んでいます。教皇はカトリック教会をはるかに超えて、何百万もの人々に、その謙虚さと恵まれない人々への純粋な愛で感動を与えました」とコメントしています。
韓国の各メディアも速報で伝えています。
通信社・聯合ニュースはローマ教皇が就任後アジアで初めて訪れた国が韓国だったと報じ、「朝鮮半島の平和のために祈り、韓国社会に勇気と希望を吹き込んだ」と伝えています。
以下、各首脳の投稿詳細
●イタリア・メローニ首相(X投稿・抜粋)
フランシスコ教皇が、父である神の家に戻られました。この知らせは深い悲しみをもたらします。なぜなら素晴らしい人物であり、素晴らしい教徒が去ってしまったからです。彼の友情や教え、アドバイスはつらく厳しい時に、必ず私を導いてくれました。
(中略)教皇はまた、世界に対して「破壊ではなく、育み、修復し、守る」という道を選ぶ勇気を持つよう、促してくれました。教皇の教えとレガシーは決して失われることはありません。私たちの心は悲しみでいっぱいですが、教皇は今、主の平和の中にいらっしゃいます。
●アメリカ・バンス副大統領
バンス副大統領はバチカンを訪れ、20日に教皇と会見していました。
(X投稿)
フランシスコ教皇の訃報を知りました。彼を愛した世界中の何百万人ものキリスト教徒に心からお悔やみ申し上げます。昨日(20日)、教皇にお会いできて幸せでしたが、明らかに体調は悪いご様子でした。コロナ禍が始まったばかりの頃に教皇が行われたミサでの説教は、いつまでも私の心に残るでしょう。本当に素晴らしい説教でした。ご冥福をお祈りします。
●フランス・マクロン大統領(X投稿)
ブエノスアイレスからローマまで、フランシスコ教皇は教会が最も貧しい人々に喜びと希望をもたらすことを望みました。人が人と、そして自然と結びつきますように。この祈りがフランシスコ亡きあともずっと高まり続けますように。妻と私は悲しみに暮れるすべてのカトリック信者と世界に思いを寄せます。