俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。
東京に「551蓬莱」はありません。
「551蓬莱」の豚まんは1日平均販売個数約17万個という人気ぶりですが、関西以外のエリアにお店がないのです。今回「551蓬莱」本店で、豚まんの秘密に迫りました。
■「豚まん」はもちろん、本店限定「あんまん」もおいしかった
551蓬莱の豚まんは発売から約80年。今では海外の観光客からも大人気です。大東さん、大阪を離れた人間にとって『豚まんに会える』のは特別うれしいことだと話し、久々に食べた豚まんにテンションが上がります。
そして本店には、ここでしか買えない「あんまん」があります。つぶあんの中に黒ごまペーストも入り、少し甘みのある特製の皮があんとぴったりだといいます。
551蓬莱の始まりは終戦直後の1945年。もともと蓬莱食堂というカレーが人気の店でした。
エリア係長の重光亮兵さんによると、売り上げが低迷したときの打開策として、豚まんを販売したのだそうです。大きめサイズなのは、1つでお腹いっぱいになってほしいという創業者の思いが込められています。
また当時は珍しかったテイクアウトでの販売を始め、百貨店の地下食品売り場や、駅の構内に店舗を設置。551の豚まんは「手土産の定番」として爆発的に人気が出たのです。
■「東京にはない」理由は生地へのこだわり
いよいよ本題。関西にしかお店がない理由を重光さんに聞くと、生地を工場から2時間30分以内で届けられる場所にしか、お店を作っていないからだと教えてくれました。
大阪市内の工場で作られる生地は、練り上がった瞬間から発酵が始まります。発酵が進みすぎると、生地のおいしさが損なわれるため、でき上がった生地は次々とトラックで各店舗へ運ばれます。
輸送時間の限度は150分。だから滋賀県の草津までしか店を出していません。
これが551蓬莱のこだわりです。
■見た目も中身も完璧な「美人豚まん」
包む速さ、皮とあんのバランス、そして見た目の美しさ、全てにおいて優れたものを、「美人豚まん」と呼んでいます。
5年に1回開催される、豚まん作りの腕を競う「G-1グランプリ」。今回案内してくれた重光さんは、参加者約800人の中で6人しか選ばれない「超名人」に選ばれた、すごい人だったのです。
超名人・重光さんに教えてもらって、大東さんも豚まん作りに挑戦しましたが、ふわふわの生地が傷まないよう、手早く正確にあんを包み込む、「美人豚まん」作りの道はとても険しかったです。
最後に大東さん、お店で「カマ」と呼ばれるポジションに挑戦しました。
次々に入るオーダーごとに、商品を箱詰めしていきます。常にたくさんのお客さんがやって来る本店で、お客さんの列に目を配って、2個、4個とどんどん箱詰めしていきます。
【大東駿介さん】「箱詰めは戦力になれる自信があります。きょう東京に帰る新幹線で食べる豚まんは、特別においしいでしょうね」
▼大東さんの“発見”の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/d83tZozP6tQ
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2025年4月10日木曜日放送)