宮城県大郷町のスポーツパーク構想をめぐり、町議会の解散の賛否を問う、4月20日の住民投票は正式に「取りやめ」となることが決まりました。
大郷町では大規模なサッカー場などを建設する「スポーツパーク構想」をめぐり、構想に反対する議会の解散の是非を問う住民投票が20日に行われる予定でした。
しかし、仙台地裁は町民の署名が一部無効で住民投票が成立しないとする町議会議員の訴えを受け、判決が出るまでの間、投票を一時停止する決定を4月8日に出しました。
町は期日前投票を停止して即時抗告もしないとした上で、20日に予定していた投票も取りやめる見通しを示していました。
議員が訴えを取り下げなかったことから、選挙管理委員会は20日の住民投票について正式に取りやめることを決めました。町はあくまで「中止ではなく延期」としています。
裁判は4月23日に第一回口頭弁論が行われる予定です。
町議会はこれまで2度にわたり関連予算案を否決していますが、構想実現の可否を判断する議論は、再び議会に移る見通しです。