約10万点の器などが一堂に集まる「砥部焼まつり」が、19日から愛媛県砥部町で始まります。2025年は40周年のメモリアルイヤー。窯元も17日に準備に大忙しでした。

きよし窯2代目・山田公夫さん:
「砥部焼まつりのですね。最後の最後まで作って焼いて、皆さんに買っていただくということで。」

砥部焼まつり2日前の17日の砥部町五本松のきよし窯。1957年創業の窯元で、二代目の山田公夫さん・ひろみさん夫婦が営んでいます。砥部焼まつりを控え、スタッフ総出で準備も大詰めです。きよし窯は2025年の砥部焼まつりで70ケース分の作品を展示販売する予定。約20時間窯で焼いた砥部焼を取り出していきます。

山田公夫さん:
「これでようやく祭りが迎えられるかなと思って。これから底を削らないかんのですけどね。今が一番、ホッとする、安心するところではありますね。」

仕上げに底を削って滑らかにしたら完成です。江戸時代から作られてきた砥部焼。その歴史と伝統を守りながらも現代のニーズに応え、色や形もさまざまに進化を遂げています。

山田公夫さん:
「昔はどんぶりとか多かったんですけどね、今はこういうプレート類が人気ですね。作る方としては大変なんですけどね。」

少し変わった形のこちらの作品。実は…

山田公夫さん:
「マヨネーズたてです。どう作ろうかと悩んだんですけど、焼きあがって今置いてみて、良かったなと思うんですけど、今回はこういう新しい作品もたくさん出ますので。」

いよいよ前日の18日、会場となる体育館に作品を並べます。

山田ひろみさん:
「色物で、柄がいっぱいかわいく描いてるので、贅沢に皿立てに並べると皆さん見やすくて取りやすく、華やかになるので。」
「あ!お皿がまだあった!どうしよう、飾りきれるかな。」

きよし窯のブースは7つ。ひろみさんが描いた図面をもとに、手際よく並べていきます。

きよし窯で25年働く友澤智世さん:
「何回やっても毎回、どうしようってなる。とりやすいことと、見やすいことですかね。」

3月からきよし窯で働く塩見蘭さん:
「柄を覚えるのと、大きさを覚えるのに必死なんで、間違えないように、割らないように頑張ります。」

山田公夫さん:
「てきぱきしてますよね。私よりもしゃんとしてますから、私は皆さんの言うたとおり、はいはいとついていくだけですので。」

写真やポップも設置して使い方のイメージを膨らませてもらいます。

約60の窯元から10万点の作品が一堂に集結する砥部焼まつり。大即売会では通常の2割~3割引きで購入することができます。

清月窯:
「順調です。頑張って並べます。」

器屋ひより:
「ありがとうございます。いよいよです。」

きよし窯では悩んでいたディスプレイも午後2時、9割ほど完成しました。

山田ひろみさん:
「大勢のお客様に来ていただいて、砥部焼楽しいって思ってもらえるような砥部焼まつりに出来たらと思ってますので、皆さん来てくださいね。」

第40回砥部焼まつりは19日から2日間開かれ、大即売会のほか絵付け体験なども
行われます。

#愛媛県 #砥部町 #砥部焼まつり #メモリアルイヤー #きよし窯 #展示販売

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。