推し活を通じてリサイクルを盛り上げる“アクリル感謝祭”とは。

サブカルチャーの発信地、東京・秋葉原に近い神田明神に集まった人の先にあるのは「アクリルグッズ回収ボックス」。
不要になったアクリルグッズを回収しています。

これは17日に開催された「アクリル感謝祭 2025」。
アクリル製品のリサイクルを広めることを目的としています。

近年、推し活に欠かせない「アクリルスタンド」や「アクリルキーホルダー」ですが、さまざまな理由で不要になったグッズの処分に悩む人も増えています。

参加者:
家にたくさん持っておくのももったいない。かといって捨ててしまうのは、ちょっとかわいそう。こうしてリサイクルされると思うと、思い切って持ってこられてよかった。

推し活が盛り上がる中、不要になったアクリル製品はごみとして廃棄されることが多く、環境負荷低減のための再生利用システムの確立が求められています。

回収されたアクリル製品は、工場で粉砕・分解され原料へ。
その原料は再びアクリル板に戻され、グッズ化されます。

今回のイベントで回収されたアクリルグッズも、新たなアクリル製品に生まれ変わるということです。

アクリル製品とリサイクルアクリル製品を見比べてみると、違いは分かりません。

参加者:
それがアクリルというのは分からないので、リサイクル表示がないものは、基本的には燃えないゴミで家では出している。アクリル回収は市町村でもやっていないので、こういうものがあるんだと勉強になった。

2025年で3回目となるアクリル感謝祭。
コロナ禍で使われたアクリル製品の飛沫防止パーティションが大量廃棄されたことがきっかけで始めたといいます。

アクリルグッズ等再生利用促進協議会 事務局長・山田裕介さん:
3年前はリサイクルができるということを誰も知らなかったアクリル材が、認知が拡大して、みんなリサイクルできるよというところと、今後そういうのは広がっていくだろうなと思っているので、ビジネス的にも普及していく未来があると思っている。