中国の江蘇省で日本人親子が襲われるなどした事件で、中国人の男に死刑が執行されたことを受け、林官房長官は17日、「犯行は到底許されるものではない。刑の執行を厳粛に受け止める」と述べた。
中国の江蘇省蘇州市で2024年6月、スクールバスを待っていた日本人の親子が刃物で襲われ、助けに入った中国人女性が殺害された事件では、故意殺人罪で無職の男の死刑判決が確定していた。
記者会見で林長官は、16日に中国側から男の刑を執行したとの通報が在中国日本大使館にあったと明らかにし、「刑の執行を厳粛に受け止めている」と述べた。
また、「日本政府としては、まったく何の罪もない子どもを含む3人を殺傷した犯行は、到底許されるものではないと考えている」としたうえで、「中国での日本人の安全確保を引き続き中国側に強く求めていく」と強調した。