トランプ政権の関税措置をめぐる交渉のために訪米する赤沢経済再生相が、15日に出席した自民党の会合では、議員から激励の言葉とともに、交渉への要望が伝えられた。
16日からの訪米に先立ち、自民党の対策本部に出席した赤沢経済再生相に対し、議員からは、対米交渉について「頑張ってやってきてほしい」と激励の言葉が相次いだ。
また、「やはり自動車が我が国にとって最大の品目になるので、きちんとやってほしい」、「農林水産分野についても米国側から言及されているが、これらに対して、きちんと議論・交渉をしてもらいたい」といった要望があった。
さらに、「アメリカの希望がいったいどこにあるのかがいまだ不透明なので、まず真の目的をきちんと確認をすることが大切だ」、「(相互関税が停止されている)90日間をいかに有効に使うかということが大変重要だ」との助言もあった。
赤沢経産相は、会合を退出する際、「これまでも議員の1人としてさまざまな活動をしてきているので、皆さんの思いはよくわかっているつもりだ」と述べたという。
赤沢経産相は、その後の記者団の取材に、「先生方から思うところを存分に言っていただいた」としたうえで、「何が国益にとって一番良いのかしっかり考え抜いて、結果につなげていきたい」と意気込みを語った。