色鮮やかな野菜がたくさん入ったスープカレー。
サラリーマンの町、東京・新橋にあるスープカレー専門店「ガネー舎のスープカリィ」は食材の高騰が止まらぬ中、耐え忍んでいました。

暑くなり始めた今こそスタミナ満点、栄養たっぷりの野菜が味わえるカレーが食べたくなりますが、オーナーから聞かれたのは嘆きの声でした。

ガネー舎のスープカリィ・米山幸彦店主:
ジャガイモは1個75円が今は1個120円台まで上がり、結構大変な状況ですね。

農林水産省によると、ジャガイモやニンジン、タマネギの5月の価格は、雨が少なく生育が遅れたことなどにより、平年を上回る価格で推移するとしています。

野菜の高騰は、人気のスープカレーも直撃。
欠かすことのできない主役たちの仕入れ価格が上がっているといいます。

ガネー舎のスープカリィ・米山幸彦店主:
鶏肉も困っていまして、アメリカの鳥インフルエンザの影響で鶏が入ってこない状況に陥ってまして、業者から「5月いっぱいで鶏がなくなってしまうかも」と言われて。

さらに、野菜と肉のダブルパンチに。
「ガネー舎のスープカリィ」では、ジャガイモの仕入れ価格は1.6倍、ニンジンは1.2倍、人気のピーマンは1.4倍となり、さらにメインの鶏肉までもが1.3倍に。

それでも、値上げせずに踏みとどまっているという店主。

ガネー舎のスープカリィ・米山幸彦店主:
本来であれば、多少でも値上げをしたいなと思っているんですけども、やっぱりお客さんのことを考えるとなかなか値上げが難しいので、ちょっと我慢するしかないかなと。

お店のファンになったというお客さんは「おいしいものにはしかるべき対価を支払うべきだと思うので、私は全然来ます」「自炊だと野菜高くてカレー作るのにお金がかかるので、こんなおいしいカレーがこの価格で食べられるのはまた来たいなと」と話します。

今後、暑さも厳しくなり野菜の生育にさらに影響を及ぼす可能性があり、農水省は天候による影響を十分に注視していくとしています。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。